「プライス・コレクション若冲と江戸絵画展」鑑賞ふたたび

0608130008.JPG3回目です。もうすでに2回見たので、ターゲット絞って見ました。特に若冲のフロアを中心に見ました。やぱりプライス氏の若冲がいっせいに見ることができるのは今後難しいといわれていますし。

そしてこれまたやはり観衆は他のフロアに比べてこの若冲のところが多かったです。3番目のフロアが「エキセントリック」という題名だったとはいえ、ほぼ若冲だったわけですが、今回注目したのが極彩色のものよりも、水墨画のものでした。特にもう一回見たかったのは《花鳥人物図屏風》《鶴図屏風》《鶏図》のそれです。

もちろん《動植綵絵》のような圧倒的存在感をもつ絵も好きなのですが、私は彼の描く水墨画がとても面白く興味をそそられます。水墨画はご存知の通り白と黒とその濃淡の世界ですが、若冲が描いたその世界は骨組みだけで構築されたような生々しさを感じさせます。

鶴や鳥、草花たちはほとんど彼によってイラスト化され、見る者のイマジネーションを刺激し、うずうずさせるのです。”自分も筆ペンとかでこんなような絵できるんじゃ・・”そんな気持ちにさせられます。

若冲以外としては、曽我蕭白が申し訳なさそうに3点ほどあり、その中に《唐人物図》という伝曽我蕭白があったのですが、確かに蕭白とは断定しがたいですね。どこがどう説明するのかは難しいのですが、彼だったらもうちょっと繊細にキチンと描きますね。

一見乱暴に書きなぐったような破天荒な画風でしられる蕭白ですが、彼の絵はよく見ると逆にきれいなほど綿密で、それでいて真面目に描かれているのです。相当な腕前を持った絵師だったことは間違いないです。

そのほかとしては円山応震筆の《麦稲図屏風》が、あの光琳の燕子花図屏風を参考にしたのではと勝手に思ったり、歌川国貞筆の《桜花花魁図扇面》を見ていい仕事ぶりを見せ付けられました。

最後のフロアはガラスなしの展示でしたが、これに終わらず今後もこれを試みて欲しいものです。もちろんホコリや人から出る湿気などをどうするかというの問題はあります。ボストン美術館やメトロポリタン美術館はガラスなしです。やはりガラス有り無しは雲泥の差です。

また光の照らし加減を変化させることによる日本絵画本来の鑑賞方法を試みていたわけですが、いささかせわしなく感じた方もいたかもしれません。しかしライブ感があってそれはそれで見る者を飽きさせない効果があったと思います。

プライス氏所蔵の絵画が今後まとまったものはまた見られることは難しいですが、いつかまたちょこちょこ日本のあちらこちらで見ることができるでしょう。

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