「パウル・クレー 創造の物語展」を鑑賞

0608150012.JPG千葉・佐倉にある川村記念美術館「パウル・クレー展」を観にいきました。8月20日まで時間がないということで、急いだ気持ちで行きました。夏休み中とはいえ、結構、観客が入っていました。クレーがこんなに人気があるとは思いませんでした。そうでしたか。って気づくのが遅いですけども。

0608150014.JPG■川村記念美術館のうまい展示構成

川村記念美術館はまず最初に常設を見せてから、2回の特別展へ誘うという展示順序になっています。この美術館は前からそう言った形ですけども、なかなかうまいやり方です。

大抵、モネの《睡蓮》やルノワール《水浴する女》から始まって、マティス、ピカソ、ブラック、シャガールなどを見せたあとは、今度はレンブラントの《広つば帽を被った男 》を単独のコーナーで見せ、そして現代美術を少し見せたと思ったら、意表をつくように日本美術の絵画を見せて、そしてこれがメインか?というような数々の現代美術を見せて、とどめは「ロスコ・ルーム」と(笑)。そしてようやくおまたせしました特別展の展示です、という考えてみればよく考えられた流れになっているわけです。

■和やかクレー

ドイツから3つの美術館より出品・構成された展覧会でしたが、日本からは宮城県立美術館からのが多かったです。はてな?と公式ホームページを見てみるとカンデンスキーやクレーを初めとしてドイツ表現主義などを中心に集めているようです。

本展の概要はHPにお任せとして、展示数が多くほとんどが小品でしたが充実した内容です。若いときから晩年のあの太く黒い線を使った作品まで幅広いです。クレーの感想を書くのは難しいと言います。たしかに難しいです。ただはっきりするのは観ていて気持ちが和やかになることです。観ている側が身を構えることはないことです。抽象絵画を観ていてそういう感情になるのはクレーぐらいです。だから人気あるのだと思います。

ということで思いのほか良かったので買うつもりの無かった図録を買ってしまいました。2500円。お財布痛いけどまあいいです。

■鏑木清方とロスコ・ルーム

0608150018.JPGおまけとして、常設展示では鏑木清方の《四季美人図》は素晴らしい一品でした。あの上品かつ色彩構成が素晴らしい。欲しいですなあ(最近欲しいばっかり言ってる)。

ロスコ・ルームはいつも行くたびに、最近の体調やさまざまな自分における状況というものを確認してしまいます。本当は美術館というところは世の喧騒を忘れさせてくれる場所だと思うのですが、あのルームは現実を見つめさせる困った存在です。「名画は自分を映す鏡だ」と言われますが、ロスコ・ルームほどそれを体感できる場所はあまりないでしょう。

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