「花鳥風月-日本とヨーロッパ アートコレクション」展を鑑賞

社会人も夏休み真っ盛りの2006年8月12日は、展覧会を4つハシゴした一日でした。その4つとは、

・ホテルオークラ東京の「花鳥風月-日本とヨーロッパ アートコレクション」展、
・大倉集古館の「GOLD-金色の織りなす異空間」展、
・泉屋博古館(せんおくはくこかん・・なぜかいつになっても読み方が覚えられません)分館の「近代洋画の巨匠たち」展、
・東京国立博物館の本館常設展

でした。

一日に4つは無理があるのですが、最初の3つは近接ですので体力的に大丈夫なわけです。

0608120026.JPG■当日券はなんと・・・

最初はホテルオークラ東京を終えたら、上野へ向かってプライスコレクションを見る予定でした(時間無くて常設だけに・・)が、思わぬラッキーなことがありました。ホテルオークラ東京の「アートコレクション」展、当日チケット料は1200円。前売り券購入の機会を失っていまして、少々もったいない気持ちで会場に入ったのですが、実はその1200円チケット、大倉集古館と泉屋博古館分館の入場券込みでした。これはうれしいサービスです。そんなわけで急遽隣接している3つの展覧会をめぐりました。

■アートコレクション初鑑賞

ホテルオークラ東京で毎年開催されるアートコレクション展は11回を数えるそうですが、これを鑑賞するのは初めて。名前は聞いていたけどあまり眼中には無かったのです。今回江戸美術も入っているようで今までそれは無かったような気がしていましたし(いやわかりませんけど)、行ってみたわけです。

■欲しいと思ったのは

西洋絵画ではいろいろある中で、モネが2点出品されていました。《睡蓮》と《テームズ河のチャリングクロス橋》ですが両方ともモネらしい優品でした。シャガールは《燃える花束》という作品で、これまたシャガールらしい見本のような名品。

江戸、幕末明治分野では、渡辺崋山の《蘆汀双鴨図》という隠れた名品が出品。北斎では《月みる虎図》という良く知られた作品がお目見え。若冲は大倉集古館の《乗興舟》でした。肉筆画を期待していたのですが。長澤蘆雪は《雁来紅小禽図》でしたがちょっと蘆雪らしさはあまりない作品。もうちょっとがつーんと蘆雪節全快の作品をお願いしたいところでした。応挙は《梅に鶯図》という水墨の小品。これもこれぞ応挙を・・というのが欲しかったです。酒井抱一の《四季花鳥図屏風》は琳派のお手本みたいに堂々としていてそれが良かったです。

明治から近代日本画では、小林古径の作品が多かったです。古径は軸装と額装とがあったのですが、軸装のほうが良いのではと思うようなものがいくつかありました。日本画の額装作品は、まるでいかにも会社の会長室に飾ってあるような雰囲気がありますね。余白を生かしたものは特にそうです。思わずそう思ってしまったのですが。

竹内栖鳳は《柳に白鷺図》が展示されていました。栖鳳らしくて名人芸が伝わっている優品だと思いました。というかこれが一番欲しいと思ってしまいました。後期には二匹の軍鶏を描いた《蹴合》が出品されるそうでその時は展示されていませんでした。これも名品なので見たいです。

日本洋画では、東山魁夷の《月出づ》が出品。東山魁夷は昔あまり好きではありませんが最近だんだん好きになってきました。《月出づ》は家にひとつ飾っておきたいようなちょうどいい作品でした。その他、お決まりといっていい梅原龍三郎、坂本繁二郎、安井曾太郎などの巨匠たちがありました。

■デパート最上階のような展覧会

花鳥風月をテーマにして、江戸から明治の日本画、日本洋画、ヨーロッパ洋画を集めた内容というわけなのですが、全体的にいささかざっくばらんな印象がありました。まるでデパートの最上階でよく開催される美術展のような雰囲気。一つ一つの作品は良いのですが、もうちょっとパンチのある作品が欲しかった感じです。そこまで要求するのは無理ですか・・でもそれなりに楽しめました。

大倉集古館の「GOLD展」につづく

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