国立新美術館の「オルセー美術館展」に観に行ってきました(感想)

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2014年9月下旬に、国立新美術館で開催された「オルセー美術館展」に行ってきました。オルセー美術館と聞けば、フランスが誇る美の殿堂のひとつです。日本では過去に何度もオルセー美術館展が開催されてきましたが、今回はその過去に比べてかなり印象派の絵画が充実した展覧会でした。

笛を吹く少年はすごかった

今回目玉であるマネの<笛を吹く少年>を初めて観ましたが、その完成度は私の想像を上回るものでした。笛を吹いているところの瞬間を描いただけなのにその存在感に魅了されました。背景がただの灰色で単純な構図ですが、少年の表情、笛の金属の鞘、たすき掛けの布、ズボンの質感、少年の手や指。「参りました」と言ってしまいたいほど、そのすべての描写力にうなりました。これはマネの超絶技巧な作品です。これだけ鑑賞するだけで入場券の元が取れたといったら大げさでしょうか。

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モネの<草上の昼食>は涅槃図みたい

会場で一番大きな作品だったのが、クロード・モネの<草上の昼食>でした。初来日とのことですが、見た瞬間これはモネなのだろうかと少し違和感を感じました。いささかモネらしくない感じがしたのですが、これは若い時の作品だとわかったとき合点がいきました。自分はモネの晩年の作品ばかり見ていたせいですね。左側の長細いほうは、上部がほぼ木の枝葉だけで、しかも長細いですし、仏涅槃図を見ているような錯覚に陥りました。構図的に似ているなと思ったのですが、こんなこと言うのは私だけかもしれません。しかしモネの気合いの入りようが私に伝わってきました。

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カミーユ・モネにまた出会う

モネは<サン=ラザール駅>や<睡蓮の池、夕暮れ>というまさにこれぞモネという作品がいくつか展示されていて、うれしかったのです。そんな中<死の床のカミーユ>を観たときはびっくりしました。これが出品されていることに少し意外というか驚いたのですが、同時に神妙な気分になりました。というのも先日世田谷美術館で開催された「ジャポニスム展」で、着物を着てうれしそうなカミーユを観たばかりだからです。この出品は狙ったのでしょうか、というのは考えすぎかもしれませんが、絵画を通してニュース性や人生・歴史を感じるのも美術鑑賞の醍醐味なのかもしれません。

ミレーもあったし

ジャン=フランソワ・ミレーの名作の一つ<晩鐘>が観れたのはうれしかったです。ミレーの絵が魅了されるのは、どこか見たことある風景なのだからでしょうか。

<床に鉋(かんな)をかける人々>が面白い

ギュスターブ・カイユボットの<床に鉋(かんな)をかける人々>も面白かったです。この絵は労働者階級の現実の姿を描いたことで当時非難されました。しかしとても魅了される絵です。床を削る音がいかにも聞こえてきそうです。なぜか気になる部屋の角におかれた荷物、3人の男の上半身裸の様子は労働する姿をより一層際立たせ、鉋で削られた床は外からの光が照らされ木くずも生々しく、窓からかすかに見える一部の建物はなんだろうか?とさまざまな想像を掻き立てられます。ビンの中はワインでしょうか?飲まなきゃやってられない仕事なのかもしれない、大変な仕事しているなあ・・・といった感じで、みどころ満載な絵画なのでした。

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印象派三昧

会場の最後はマネで締めです。マネが主役?なのでしょうか。しかしそうであっても不満な気持ちはありません。その他いろいろ心に残る絵はたくさんあり、印象派たくさん観られるのはやはりいいものです。もう紹介しきれない盛りだくさんな展覧会でした。

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