遠山記念館へドライブ、そして「江戸絵画へのいざない展」の感想の巻

遠山記念館にて「江戸絵画へのいざない展」に行き、館所蔵の江戸絵画たちを見てきました。夕方自宅に帰ってきましたが、太陽がまだ沈まないうちに帰ってくるつもりだったのに、帰宅したときはすっかり外は暗くなってしまいました。

朝9時10分ごろに家出て、埼玉に行って、帰ってきただけでもう5時半なんて、どういうことなんだとグチ・・たいへん充実した一日でした(笑)。というわけで、帰宅した後、次第に疲労が出てきているなか、これを書いております。毎日、車通勤している人間ですが、片道2時間半、往復あわせて総距離150kmのドライブは慣れないせいか、やっぱり疲れました。

前日まで電車で行くことを考えておりました。電車だと体力がいりますが、本読めたり、携帯でこれの原稿を書いたりできますし、駅前周辺でぶらぶらするのが好きですし、いろんなことができるわけです。

しかし外は雨だし、しかも冬本番というわけで結構寒い。朝7時半頃起きて、遠山記念館のホームページ見ながら、車か電車かどうしようか、この寒さでバス一時間に一本はきついし、でも車で知らない道は緊張するし、こうなったらいっそう来週にしようか、でも急な予定ができて来週行けなかったらお終いだし、といろいろ仕事以上に(?)考えた結果、車で行くことに決めました。寒さで体を壊して日常に支障をきたすことは避けなければならないということを、第一に考えました。

というわけで、ひさびさの長距離(中距離?)ドライブということもあって、いくつか音楽CDを持っていきました。車に携えていったCDたちはどんなものか、これアクセスしている方には、とんと興味ないでしょうけど、以下に並べてみました・・・

・it’s Christmas time(洋楽クリスマスソング集・輸入盤)
・デューク・エリントン・トリオ「Money Jungle」
・プリンス「Rainbow Children」
・オトマール・スイートナ指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団「モーツァルト/交響曲39、40、41番」
・絢香「三日月」(シングルCD)
・ジミー・ヘンドリックス「Live at the filmore east」(2枚組の内CD1のみ)

こう並べてみると、バラエティに富んでいるように見えて、そうでもない感じです。ジャズにファンクにロックにモーツァルトに絢香嬢のボーカルという選曲。リズムとメロディーのしっかりしているものが好きらしい?です

しかし、年末にもかかわらずクリスマスの気分がちっともしないので、せめて車の中でクリスマス気分でも浸ろうと思い、最初、洋楽クリスマスソングを集めたCDをかけておりました。

ワムのLast Christmas、ジョン&ヨーコのHappy Xmas(War Is Over)、ナット・キング・コールのThe Christmas Song(Merry Christmas To You)などの定番クリスマスソングを聞いて、やっぱりいいなーと楽しんでいたのですが、次第にちょっと飽きてきたので、プリンス「Rainbow Children」に変えます。

アメリカロック・ポップス・ブラック界の人気ミュージシャン・プリンスのアルバムタイトル曲である「Rainbow Children」からして、車の中で興奮している自分がいました。久々に聴いてみるプリンスはやっぱり超カッコイイ。すべて一通り聴き終えた後、お次はデューク・エリントンの「Money Jungle」。

ジャズ界の巨星デューク・エリントンのピアノトリオ版はこれしか知りません。ほかにもあれば誰か教えてくださいな。3曲目の「very special」が一番のお気に入り。エリントンのピアノが気持ちよく飛び跳ねております。これも超かっこいいです。

という感じで、知らない埼玉の道路を、いささか神経質になりながらも、以上の音楽を楽しみながらドライビングしておりました。そして無事、遠山記念館に到着。やっぱり2時間半ぐらいかかったかー、そしてやっぱり駐車場には自分の他に車が2台ぐらいしかなかったのでした。雨だし寒いし田舎だし(失礼)当然ですね・・・

誰もいないのかと心配しながら門をくぐります。一人か二人ぐらいはいました。ほっ。門付近の地面には、たくさんの石がじゃらじゃらありまして、風情あっていいのですが、正直歩きづらいです。もしかしたら防犯のためかもしれませんね。歩く音がはっきりしますし。・・・違いますか。

さっそく「江戸絵画へのいざない展」です。お目当ては、英一蝶《布晒舞図》です。遠山記念館の代表的な所蔵品であり、または同じく英一蝶の代表作として名高い名品です。江戸絵画ファンならば必ず観ておきたい名品です。

この絵はですね。もし私がプロのミュージシャンかプロデューサー、レコード制作関連のスタッフとかだったら、女性がボーカルのバンドのCDジャケットデザインにはこれを参考にしたいですね。舞妓さんが女性ボーカル。三味線と太鼓の伴奏者はもちろんギターやドラムですよ。どんなジャケットになるだろうと想像するだけでも楽しいのです。・・・実際やってみたら、たいしたこと無かったりして(笑)

観るのは3回目ということで久々に再会したわけですが、ちゃんと軸を垂れ下げて展示されていました。前に観たときは、水平に展示されていてそっちの方が展示方法が良かったですね。作品と自分の距離が近かったわけですから。次回は垂れ下げではなく、水平でお願いしたいです。

他にも名品が意外にも(?)たくさん展示されておりました。

■渡辺崋山筆 《白鵞遊魚図》(はくがゆうぎょず)
崋山の名品のひとつでしょう。画集にもよく載っています。やっぱりうまいです。値段は想像できない完成度。

■寛文美人図 17世紀
近世初期の美人画ですね。こういうの好きな方多そうです。

■尾形光琳筆 虎渓三笑図(こけいさんしょうず)
尾形光琳の水墨画です。中国の僧侶(?)三人を描いたもの。光琳の特色が見事に出ている作品でした。こんなのあったんだという発見がありました。

■宮川長春筆 社頭春遊図(しゃとうしゅんゆうず)
肉筆浮世絵がひとつ展示されていました。もうちょっと近くで観たかった。

■鈴木其一筆 業平東下り図(なりひらあずまくだりず)
鈴木其一のこれまた比較的有名な作品です。この時に観ることできました。

■円山応挙筆 黄初平図(こうしょへいず)
応挙の軸がひとつ展示されていました。これまた応挙らしい完璧な作品でした。応挙はなんどもいろいろ作品を見ているのですが不思議と、この絵ははじめてみました。

あとは森徹山と森狙仙の猿の掛け軸もありました。山水画、文人画、狩野派の作品などが出品され、江戸絵画が意外なほど(またまた失礼)ほとんど網羅されている展示内容でした。岸駒と谷文晁がガラスなしで展示されているところはうれしいですね。やっぱり遠山記念館、無視できないところなのです。

フロアには遠山記念館の「昭和の木のモニュメント」と題した紹介ビデオが流れていたのですが、一時間あたり一回15分間の上映です。いまはDVDの時代なのですから、DVD化して一日中リピートして流しっぱなしにしても良いと思います。あとソファーもかなり年期がはいった、といったら聞こえが良いですが、かなり使い込まれた感じのよれよれ状態なので換えたらいいのではと思いました。まあ作品とは関係ない余計なお節介ですけども。

国指定重要文化財に指定されている旧遠山邸はとても寒かったので、短時間で引き上げました。22室もあるという大邸宅で、こんなに部屋たくさんあってどうする、とつっこみたくなるほど大きな邸宅です。玄関があちこちありますし、お風呂なんてちょっとした大浴場です。でもの湯船は今だったら贅沢な木製でしょうけど、意外に小さなものでした。小さいなって思わず自分を基準に考えてしまうわけですが、当時はそれで十分だったのでしょう。

寒いし外も中も暗いこともあったせいでしょうか、大邸宅の凄さは感じても、感動みたいなものは特にやってきませんでした。やっぱり人が住まないと、抜け殻みたいに感じますね。失礼な言い方かもしれませんが、いささか「魂の抜けた豪邸」という気がしてしまいました。でも今見てもかなりな建築物ですので、出来上がった当時はもっと凄いものに写ったのことでしょう。

行ってみるととわかると思うのですが、民家や田んぼばかりの広い土地に、古くて大きな邸宅がひとつ忽然と姿を表しているという、いささか陸の孤島といいますか、なぜここに美術館が?という不思議な感覚があります。

最寄り駅である川越駅や桶川駅から出ているバスが一時間に一本と、ちょっと不便ですので、できれば車で行くと良いと思います。駐車できる数は50台。埼玉以外で遠くから来る方は、レンタカーという手も考えて良いかもしれませんね。

帰りはまた2時間半かけて帰宅です。車の中はモーツァルトと絢香さんのCD聴いて、またまた音楽の世界にひたりながら帰宅しました。モーツァルトの最後の三大交響曲は車で聴くには最適に思います。絢香さんの「三日月」本当にはまっております。Jポップにはまるなんて、そう何度もないです。もう一つ持っていた伝説のギターリスト、ジミー・ヘンドリックスは聴く前に自宅に着いちゃいました。

最近音楽鑑賞から遠ざかっていた自分。やっぱり音楽は聴かないとだめですね。おかげで長時間の運転中眠くならずに済みましたし(笑)。音楽も美術もやっぱり自分にとって生きる潤滑油と思った次第です。

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