「とちぎ美術探訪展」の感想 栃木県立美術館

DSCF0973.JPG家を出たのは11時10分前で着いたのが2時20分頃でした。
東武線に乗ることしめて約3時間かかってしまいました。ほとんどいすに座ることができたのでそんなに疲労感はありませんでしたが、その代わり途中で急に下痢をもよおすハプニングがありました・・・

DSCF0972.JPG途中で春日部駅から乗り換えをしたのですが、東武日光・会津田島行きの車両に乗り込んだ瞬間、食べ物や飲み物の匂いがしてきました。皆さん酒や食い物などで宴会のような雰囲気といったら言い過ぎですがそんな感じの様子がありました。旅行などで日光に行くのでしょうか。

DSCF0982.JPG宇都宮を訪れるのは去年の5月以来2度目です。その時は江戸絵画だけで構成された里帰り展のインディアナポリス美術館展でした。これも良かったです。しかし宇都宮は餃子の街ということは知っていたのですが、大きな駅前商店街に行ってみると、ジャズの街なんて旗が掲げられております。それは知らなかったですねえ。

前回、この栃木県立美術館を訪れたときは、駅からバスに乗って行ったのですが、そんなに距離が無いことがわかったので、今回は東武宇都宮駅から歩きました。歩いたと言っても10分以上はかかるもので、距離は近くも遠くもない感じです。歩くのが面倒な人はやはりバスの方がいいかもしれません。たしか200円だったと思います。

久々に訪れた栃木県立美術館は、外から見るとちょっとさびれているように見えますが(笑)、内装や室内構造はよい感じの美術館です。

DSCF0980.JPG「栃木県内のミュージアムが誇る日本絵画の名品たち」とサブタイトルがついた『とちぎ美術探訪展』は、想像どおり、なかなかな内容で宇都宮だけで終わらせるのはなんとももったいない・・そんな好企画な展覧会でした。

一番印象的だった作品はやはりというべきでしょうか、目玉である狩野探幽の《釈迦三尊像》という、どでかい三幅対の掛け軸でした。あんな大きな探幽の作品を見るのは、たぶん初めてのことでした。まだまだ見たことがない探幽がたくさんある、そんな気もしました。

貞綱という絵仏師が描いた《釈迦涅槃図》も大きな涅槃図で、このような大型の涅槃図は東京国立博物館の企画展で見た長谷川等伯の晩年頃に描いた《大涅槃図》以来です。等伯のものは天井へ楽に届いてしまうくらいのさらにもっと大きいものですが。

私が思わず欲しいと思ってしまった作品が、小堀鞆音の《頼盛載塔図》という平治の乱の一コマを描いた歴史画の掛け軸です。敗走する頼盛を追う源義朝方のひとりの武士が、馬に乗っている頼盛を、武器で引っかけて引きずり降ろそうとするのですが、頼盛が自分の名刀でその武器を断ち切ってあやうく逃れることができた、という場面を描いたものです。構図・色彩ともに完璧です。素晴らしいです。これは欲しいと思ってしまいました。栃木県立美術館所蔵です。

その他としては、椿椿山の《花籠図》といういかにも椿山という典型的な作品もありましたし、虫、蛙、魚を描いた渡辺崋山の画帖を見て「やっぱりうまいなー」とうなったりしました。

あと田崎早雲の優品や、谷文晁の見事な《孔雀図》や山水図、雪村の六曲一双の《花鳥図》、川上澄生の木版画、「南画の大家」と言われる高久靄崖の見事なハイテクニックを感じさせる山水画、田中一村の肖像画のような《軍鶏図》といったのもあれば、橋本雅邦、川合玉堂、前田青邨など近代のビッグネームのものもありと、一見地味ですが、よく見ると結構な名品揃いという内容で、わざわざ宇都宮へ行った甲斐がありました。栃木のイメージが変わってしまうほどです。文化芸術に力を入れる意気込みみたいなものさえを感じました。

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