「クリーブランド美術館展」の感想

DSCF0907.JPGクリーブランドと聞くと私は「クリーヴランド管弦楽団」と「ジョージ・セル」を連想します。クリーヴランド管弦楽団は、数あるアメリカのオーケストラの中でも、屈指のオーケストラと言われています。

その世界的なオーケストラに育て上げたのが、「ジョージ・セル」というハンガリー生まれの指揮者です。1946年から亡くなる70年まで常任指揮者になり、厳しい訓練を重ね、それまで平々凡々だった楽団が一流へと変貌したのです。

ちなみに、1995年にBunkamura・ザ・ミュージアムで「大ベートヴェン展」が開催されたのですが、その図録を買うと付録として音楽CDが付いていました。その中にジョージ・セルが指揮したクリーヴランド管弦楽団演奏の「第九の第四楽章」が入っています。たまに引っ張り出して聞きます。

今でもジョージ・セルが指揮したクリーヴランド管弦楽団は根強い人気があって、数あるそのCDを愛聴するクラシック・ファンは多いと思います。・・ということで、えー前説が長くなってしまいました。

そんな話は今回の美術館展とはほぼ関係ないと思いつつ、そんなことを頭に置きながら六本木ヒルズへと向かったわけです。

全体的にほどなく誰にでも楽しめる印象派・後期印象派・20世紀美術の展覧会でした。

モネは3点出品。その中の1点《赤いスカーフ、モネ夫人の肖像》はまわりがシーンとなってしまうような印象的な作品。モネ夫人であったカミーユ・モネはこの作品が完成した後、亡くなりました。モネはこの作品を生涯手元に置いていたそうです。

ゴッホは2点。《サン=レミのポフラ》と《大きなプラタナスの木》だったのですが、いかにもゴッホ。値段高そうなゴッホ。あの厚塗りで強烈な色彩のゴッホを堪能しました。ある2人組の男の方が、なにか話し合いながらゴッホを見ていて、それが絵に指を指しながらだったので、スタッフの人に注意されていました。よくある光景ですが、いい絵というのは思わず触りたくなってしまうものです。

ピカソの《ケープをまとった女》は、これはやられた!と思いました。絵の具を暑く塗って、スピード感ある筆づかいの色彩感覚は絶妙と言えるでしょう。さすがピカソ。こういうのは好きです。たまりません。

キュビズムもあって、ピカソとブラック一点づつ。キュビズムは19・20世紀美術を取り上げる展覧会には必須なんだなあと改めて感じた次第。

ポール・ゴーギャンの《波間にて》は、その色彩でゴーギャンとわかってしまう作品。これもやられました。その単純さが良かったです。

ポール・セザンヌの《小川》は、典型的なセザンヌの風景画。抽象絵画一歩手前なところがたまりません。

モディリアーニは一点。《女の肖像》と言う作品で、亡くなる2年前の作品。うれしいことにモディリアーニを見る機会が最近多いです。

ピート・モンドリアンは3点。《》という静物画と《前景に若い木がある野原》という風景画、そして、でました!我々が一番よく知っているモンドリアン《赤と黄色、青のコンポジション》でした。一部が超プチ・モンドリアン展(?)となっておりました。

DSCF0916.JPG最後、チラシの表紙になっているルノワールの《ロメール・ラコー》というかわいらしい少女の肖像画はとても気に入ってしまいました。図録の他に一枚、マット額絵のグッズを買いました。さっそく部屋に飾っております。

他、マティスもあったし、マグリットもあったし、アマン=ジャン、ルドン、ピエール・ボナールやロダンの彫像数点などもありまして、全体の数は少なかったですが、うまく熟考された内容でなかったかと今にして思います。見逃すと結構もったいないかもしれません。

クリーブランド美術館展
2006年9月9日(土)~ 11月26日(日)*会期中無休
開館時間:10:00 ~20:00(最終入館19:30)
森アーツセンターギャラリー(森タワー52F)
料 金:一般¥1,300、学生(高・大)¥1,000、4歳~中学生¥500

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