文化の日の美術鑑賞

2006年11月3日は文化の日ということで、さっそく東京国立近代美術館に行ってきました。なにしろ無料観覧日ですから、・・と思ったら11月5日も無料みたいですね。でも基本的に日曜は美術館行きませんので関係ないですけどもー。しかし「11月3日文化の日に無料観覧日の美術館・博物館」というべージを作成しておいて、 見つかったら随時追加していきたいと思いますとか言っておきながら、その後追加しないで11月3日が終わろうとしています(笑)。

もっとも一番の理想は、文化の日はすべての文化施設が無料になる、ということですね。本当にそれ実現できたらアメリカやヨーロッパから尊敬されるのにと思いますけども、美術館は現在台所事情がとても厳しいのは聞いてますので、しょうがないでしょうね。

それで東近美(とうきんび、と勝手に略して言ってます。本当にそういっている方、他にもいるかもしれませんが)に行って常設展を見たのですが、こんな時に限ってラッキーと思うような・・というか、めぼしい作品があまりありませんでした(笑)いや、常設がつまらなかったという意味ではなく、みんなだいたい見たことあるものばかりで、個人的にもう一回見たいという展示品が無かっただけです。

しかし、安井曾太郎が特集展示として何点かありまして、おっと思いまして、好きな画家ですのでちょっぴりラッキーでした。あ、ラッキーありましたね。前言取り消しです(笑)

代表作である《金蓉》は何回見たかわかりません。去年「歿後50年 安井曾太郎展」という回顧展が茨城県近代美術館でありまして、見に行ったのですが、女性の服の全体を覆っていたあの有名な白い割れ目がすっかり修正されていたのは驚いたのを覚えています。賛否両論かもしれませんが、現在割れ目が無い方が個人的には好きです。まあどっちでも良いですけども(笑)

東近美はエレベータに乗って4階から始まります。1907年(明治40年)あたりを出発点にということで、明治大正期にはじまり、昭和戦前、戦中戦後、1950~60年代美術、1970年代以降というくくりで構成されています。4階から3階へ降り、2階へ降りるという順番です。

「戦中戦後」、「1950~60年代美術」、「1970年代以降の美術」という切り分けは、興味深いものがあって、まず「戦中戦後」というのは文字通り戦争画はもちろん、生きるか死ぬかという状況が絵に反映されているという、いわばその時代のリアリズムな絵画を展示してあるわけです。

そして「1950~60年代美術」というのは、サンフランシスコ講和条約で完全独立に復帰したという50年代と、東京オリンピックが開催されたりと高度経済成長時代への突入という60年代、それらの時代背景で生まれた作品たちの展示ですね。

最後の「70年代以降の美術」は、「もはや戦後ではない」どころか完全に社会が復興して、すっかり新しい時代だぞという雰囲気で生まれたような、多様化しまくり、前衛し放題、この世にあるあらゆるものを滞りなく利用した作品たち、といったところでしょうか。

「70年代以降の美術」について、解説パンフレットにはこう書かれています。「70年代には、絵らしい絵、彫刻らしい彫刻が現代美術の表舞台から姿を消してしまいます」

おもわず不謹慎ながらその一文に笑ってしまいました。消すな、とつっこみたくなりました(笑)。勉強になります東近美。美術と社会情勢は切っても切れないことを思い知らされます。いい美術館ですよ。

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