ウィーン美術アカデミー名品展の感想

オーストリアのウィーンには一回行ったことあるのですが、日本と思いのほか、そんなに変わらない雰囲気だった記憶があります。もちろんまるっきり同じなわけは無いですが、そんなに違和感はなかったですね。

なにしろ由緒ある伝統の古い建築物はたくさんあるので、例えば観光バスの中から見ただけですけど、『ウィーン市庁舎』を見たときはあまりに立派でビックリしたものです。さすが世界遺産の地です。

ウィーンといえば、音楽の都というわけですが、美術でも負けず劣らずの場所です。即座に連想する美術館が『ウィーン美術史美術館』ですね。世界的に有名かつ重要な美術館ですが、今回のは『ウィーン美術アカデミー』です。そんなに『ウィーン美術史美術館』と距離ないんですね。すぐそばです。

ルネサンスから19世紀までの絵画が一同に展示。ウィーンに行きたいけどこれで我慢してみるというような、16から19世紀の世界に浸って見ませんかというような絵画展。デートに最適ではないかと思われる展示内容です。

大型な絵画が多かったです。だから絵画の世界にどっぷり浸ることができるでしょう。しかし、私は「額縁」に注目しました。コッテコテの装飾が施されたものではなく、これが身近なアンティークという感じなもので、こげ茶色と茶色のミックスされた木の年輪など良いデザインと化していて、これまた渋い。家に飾っておきたいような・・そんな額縁が多かったのです。でも日本の一般の家で実際飾ったら、よほどの豪邸でない限り、まわりが絵に負けてしまうでしょう。

ヤン・フェイトの《猫の習作》という作品がありましたが、この間東京の竹橋・東京国立近代美術館で見た『藤田嗣治展』の猫の絵でこれと似たような絵画を見ました。もしかしたらフジタはこの絵を見たことあるのでしょうか?

ハンンリヒ・フリードリヒ・フューガーの《画家の息子ハインリヒ・フューガーの肖像》を見ていたある女性は「玉木宏だー」と言っていました。そういえば10月から始まった月9ドラマ「のだめカンタービレ」の初回を見逃しましたが、第2話は見ました。原作見たこと無いのですが、ドラマ見ていて演出が、マンガチックすぎる気がしました。今後どうなるんでしょう。ベートーヴェンのシンフォニー7番が流れたのは、ちょっと通なものを感じましたが。

私が一番凄いと思ったのはローベルト・ルスの《ペンツィンガー・アウ(ペンツィンクの湿地)の早春》という絵でした。千葉県の佐倉郊外あたりか船橋の県民の森あたりにありそうな、だだっ広い原っぱかと思いましたが、大きな水溜りに馬車が通ってできた車輪の地面の跡をものの見事に表現した秀逸なものでした。

今回一点だけのレンブラントが出品され、《若い女性の肖像》という作品でした。さすが肖像画の巨匠であり、遺憾なく力量が発揮された作品です。「こんな女性だったのかなあ」という想像を掻き立てられてしまうのが、レンブラントの描いた肖像画の特徴なわけですが、この作品の前で10分以上だったでしょうか、ぽつーんとソファーに座ったまんま、じーっと見つめていた一人の女性がいました。

かわいらしい女の子だったなあ・・。マルティン・ファン・メイテンスの《女帝マリア・テレジアの肖像》も、じーっと見ていました。2つともよっぽど気に入った絵だったのでしょう。絵そのものが気に入ったのか、音声ガイド持っていたので、その解説が良かったからなのか真相はわかりません。ちょっと声をかけたくなりました。もちろん怪しまれるから、かけませんでしたが。

■ウィーン美術アカデミー名品展
損保ジャパン東郷青児美術館2006年09月16日 -2006年11月12日

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