「竹内栖鳳と弟子たち展」の感想

山種美術館で開催の『竹内栖鳳と弟子たち展』に行ってきたのですが、昔は山種、日比谷線の茅場町からすぐのところだったのですが、現在は半蔵門駅か九段下駅から歩いて10分強のところです。歩きますね。しかも・・思い切って言いますが、昔の方が会場の雰囲気良かったものです。

むかーし、とある理由により(内容はわすれましたが)茅場町からどこかへ移転しなければならないのだが、どこか決まっていない、というニュースを新聞か何かで見たことあって、何か困ったことが起こっているような雰囲気の伝わる記事だったのを少し覚えているのですが、結果現在の場所に移ったわけですね。自分の知らない間に。いやあまり行かないもので。

山種美術館は、日本近代美術の殿堂とも言える専門美術館で、なかなか骨のあるコレクションが収められているイメージがあるのですが、この『竹内栖鳳と弟子たち展』も、そのイメージを裏切ることのない内容でした。

もちろんお目当ては《班猫》(はんびょう)であるわけですが、その感想の前に、栖鳳の弟子や、弟子でなくてもなんらか関係する作家が結構多いのが意外な感じでした。

上村松園、橋本関雪、土田麦僊、小野竹喬、村上華岳が栖鳳の一門だったとは勉強不足で知りませんでしたが、それぞれ代表的名品が展示されていて、おいしい気持ちになりました。

たとえば、村上華岳の「裸婦図」が展示されていましたが、好印象でした。というもの去年、京都で「村上華岳展」を見たのですが、いささかバラエティさに欠けるところがあり、そんなにいい印象はなかったのですが、この「裸婦図」はやはり名品でしょう。

そしてお目当ての《班猫》です。比較的有名な絵画であるにもかかわらず、自分は初めて見ました。予想以上に大きな作品です。猫は等身大か、それより大きめに描かれています。毛並みや斑点の表現など栖鳳の超ハイテクニックが遺憾なく、そしてなんの躊躇もなく発揮されているものです。猫一匹に存在感あります。ただ重要文化財指定は大げさな気がしますが、なんて生意気なことを言ったりして。いや、でもやっぱりすごい作品なのです。

だだ一点だけ残念だったのは、ガラスが背景をかなり余計に映してしまっていて、相当邪魔でした。しょうがないでしょうけども、反射の少ないガラスが開発されているでしょうから、そちらへ代えることを検討した方がいいと思われます。

上村松園は栖鳳から、一日一枚毎日描きなさいと言われたそうです。努力を怠らないようにということですね。弟子たちが栖鳳についてコメントを残していますが、結構優れた教育者であったようです。

一日一回、当サイトを更新しなさいということですね(笑)

■竹内栖鳳と弟子たち-重要文化財「班猫」登場-
山種美術館
2006年11月19日(日)まで

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コメント

  1. T,K より:

    お久しぶりです。楽しく拝読させていただきました。
    この展覧会はうらやましいですね。栖鳳好きなもので。
    ところで上村松皇(字違いますが)の父は、竹内栖鳳だという話を聞いたことがあります。私は信じておりますが、真実は不明です。
    それにしても牛一頭の次は猫一匹で重文ですか?芸術は奥が深いですね。
    犬や馬などなど、一頭ものの重文以上の作品があったら、また紹介してください^^

  2. geta より:

    ありがとうございます。栖鳳たくさん見られる展覧会でしたよ。彼の絵はやっぱり「技」というものを感じます。スポーツや音楽もそうですが、技を感じるものは素晴らしいし見ていて楽しいものです。上村松皇の父が竹内栖鳳とは、これまた初めて聞く話ですね。あと一頭もの重文級の作品ですか、出会えたらいいなと私も思います。その時もぜひここに書くつもりです。

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