広重二大街道浮世絵展の感想

0609180065.JPG千葉市美術館で開催されている『広重二大街道浮世絵展』に行ってきました。

アメリカのコレクターが所有している「甲州日記写生帳」は思いのほかちっちゃいもので、まるでメモ帳のような写生帳で少し面食らいました。

全てのページを実際見ることはできないので、その代わりいくつかが写真で紹介されていました。ただ墨の筆で背景をスケッチしたもので、生々しさがあり興味深いものでした。見ていて思わず自分もスケッチしてみたくなるようなものです。

「甲州日記写生帳」には、スケッチのほかに十日間の旅日記も書かれていて、天候・仕事の様子・食事や酒の味まで記されていて広重の性格や素顔を垣間見せる貴重な資料なのです。

「東海道五拾三次」と「木曾街道六拾九次」がずらっと見ることができる展覧会というだけで、展示の斬新さは全然ありません。特に美術ファンにとっては「東海道五拾三次」はもう見飽きたという人が多いかもしれません(私です(笑))。

しかし、これだけ横一線にずらっと並べられるとかえって新鮮です。しかも良質な作品が選ばれたこともあり、広重の素晴らしさを再認識できることができました。広重の絵は見る者の情を動かすのです。

「木曾街道六拾九次」は渓斎英泉が描いてきたシリーズを広重が追加したものということですが、2人を見比べてみると、英泉が全体的に詰め込んだような描き方に対し、広重のほうがシンプルな構図、という感じがしました。

図録はさすが内容が優れているもので、ここまで解説するかと思うほど充実しているものでした。もちろん買おうと思ったのですが最近いろいろと出費が重なり、泣く泣く諦めました。ここで個人的なこと言ってもしょうがないですが(笑)

■千葉展が終わったあとは以下へ巡回されます。

・滋賀・佐川美術館(2007/4/21-5/27)
・福島・郡山市立美術館(2007/9/15-10/21)

■関連記事

「~東海道・木曾街道~ 広重二大街道浮世絵」展
歌川広重(うたがわ・ひろしげ) 1797-1858

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コメント

  1. 私は佐川美術館に行きました。
    東海道五拾三次は3回ぐらい観ました。でも木曾街道六十九次は初めてだったのでよかったです。
    日記帳は想像していたものとは違いがっかりしました。図録は細かい解説がされていて良かったですね。チラシに関してもコメント
    しています。

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