風神雷神図屏風展の感想

hujinraijin.jpg東京・出光美術館へ初日に行ってまいりました。まさに日本美術ファン必見の展覧会です。
この時ほど自分が日本絵画好きであることを実感した日はなかったです。

なんでも鑑定団でもおなじみ陶磁器の鑑定家・中島誠之助氏は自分の著書の中で、三井記念美術館所蔵の「銘卯花墻」という志野茶碗を見たとたん、「これこそ日本美術だと思った」と述べられています。私の場合は、この宗達の《風神雷神図》が「これぞ日本美術」だと思いました。

国宝ナンバーワンは今でもおそらく東京国立博物館所蔵の長谷川等伯筆「松林図屏風」でしょうけども、この時をもって私のナンバーワンは「風神雷神図屏風」と勝手に決まりました。だからどうしたって感じですが、なにしろ30分ぐらい見ていました。みなさんは一つの作品に最高何十分見続けたことありますか?

とにかくオリジナリティーあふれる作品です。風神雷神そのものは宗達のオリジナルではありません。なのにまるで彼が作り上げたかのような独自性。シンプルで力強く、ユニークでおちゃめ。優れた感性とバランス感覚、センスの良さは抜群と言っていいでしょう。

誰も思いつかなかったのだろうし、誰のまねをしていないし、誰も描かなかったし、描けなった。落款と署名がない作品です。しかしこんな絵を描くのは彼しか考えられない、とまで言われているのです。

尾形光琳は画家というよりデザイナーというイメージが強いのですが、それに比べて宗達はまさに画家・芸術家だと思います。

宗達の「風神雷神~」をじっくり観た後、光琳や抱一のそれを見ると明らかに違うことに驚くでしょう。もちろん細かい箇所は自分のオリジナリティを出していますが、それにしてもはっきり違いがわかるはずです。

というわけで出光美術館の「風神雷神図屏風展」。10月1日までということで期間は一ヶ月弱です。決して長い期間ではありません。東京では東博のプライス・コレクション展が終わってしまい、ちょっと寂しい思いをしているのだったら(そんな人はいないか)、大丈夫。いますぐ銀座・有楽町へ行くのですっ。

と、ここまで書いて気づきました。おかしい。もう2,3回は見ているのになぜいまさら大絶賛しているんでしょう(笑)

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