鑑賞のための西洋美術史入門

鑑賞のための西洋美術史入門
鑑賞のための西洋美術史入門

まさしく自分のためにあるような入門書です。
ようやく理想的な西洋美術の入門書と出会ったという感じです。
文字ばかり・文章ばかりの入門書とは一線を画しています。

紀元前のギリシャ美術やローマ美術から、
ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、
ロココ、新古典、ロマン主義といって、
現在なお人気の印象派を通り、
ナビ、象徴主義、フォービズム、キュビズム、
エコール・ド・パリ、ダダイズム、
シュールレアリスム、抽象主義、そして現代・・・と
歴史順に説明しているのは、ほかの入門書と同じですが、
初心者には何かと取っつきにくい「なんとか主義」とか
「なんとか派」という各テーマの言葉を
わかりやすく図とイラストを相当ふんだんに使って
説明しているのが特徴です。

たとえば、「ドイツ表現主義」ですが、
ドイツ表現主義とは何か、
それは反自然主義な手法による芸術を広く指すという
説明が始まりにもちろんあって、
では、その反自然主義とは何かということになるのですが、
その説明もきちんと注釈として、
納得できるような説明がなされていますし、
ドイツ表現主義は、大きく分けて
「ブリュッケ(橋)」と「ブラウエ・ライター(青騎士)」の活動であり、
その鑑賞する際にキーワードとして、
「原色や純色の強烈な対比」とか「抽象絵画への道」「単純化」
だということを図式化して、ぱっと瞬間的にわかりやすいです。

『どうしてここだけドイツってついているの?』
『同時期のフランス発の表現主義であるフォーヴィズムと
区別するためです』
なんて、この本に登場して案内してくれる
キャラクターたちの会話があったりして、
思わず「あーそうなのかー」と新鮮な発見をするわけです。

日本美術が文字通り日本だけ、ということと違い、
西洋美術は数カ国にわたり、しかも歴史も長いですから、
知識を得るには大変と思っていたのですが、
ようやくこの本によって理想的な西洋美術の入門書を
ようやく手に入れたことによって、
頭の中が整理されたという気持ちです。

でもこれはあくまで入り口。
これをきっかけに自分なりの西洋美術に対する
鑑賞様式が確立できれば、よりおもしろくなりそうです。

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