ついに若冲本物か?!-開運なんでも鑑定団より
夕飯食べながらテレビをつけたら「なんでも鑑定団」がやっていたので、
そうか今日は火曜日なんだっけ、と何気なくみていたら、
なーんと伊藤若冲が出て、その絵、見た瞬間「おお~!」なんて感じで
ビビッときて慌ててDVDレコーダーの電源をつけ、
録画ボタン押して間に合った。
あーついに本物かと思うぐらい若冲って感じで、
オリンピック見るよりどきどきしちゃったぐらいなもので、
というかほぼ本物だと自分は一瞬、確信してしまったし、
番組見ていた全国の美術ファンもそうだと思ったはずだ。
でもテレビ越しでは絵の全体や一部を時間かけてよく見させてはくれないし、
墨の質とか筆の勢い、紙とか生地などの時代性とか考慮しなければならないから
実際見ないことにはわからない。
でもとっても「ほんまもん」な感じがして思わず期待してしまった。
そして、注目の鑑定は、
「10万円」・・・
ということで、若冲ファンも注目したであろう
この結果は予想外だと思った視聴者は多かったに違いなく、
せっかくの夕食がまずくなってしまった家庭があとを絶たず、
番組には抗議の電話が鳴りやまなかった・・なんてということはないだろうけど、
後で一時停止して若冲展などの図録と照らし合わせてよく見てみると、
一番の決定打は「鶏の尾っぽ」だ。
番組ホームページでいずれ写真が載るかもしれないけど、
落款はともかく、あの尾っぽは明らかに勢いがないのだ。
もっと天高く思い切り「ずわーーーん」と描いているはずなのだ。
ところが依頼人のものは寝ちゃっている感じで頼りない感じになっていることは
本物と見比べれば火を見るより明らか、
というか誰でもわかるんじゃないかと思うのだ。
ということで、これで本物でないこと間違いなしということで、
これにて納得、論争不要なのだ。
ただ、とっても良く書けているから、床の間に飾って楽しむのには
とてもいい絵だなと思う夜のひとときだった。