大琳派展

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2008年秋の美術展覧会の目玉の一つといっていいと思います。琳派の名品が勢ぞろいする決定版というべき展覧会です。宗達や光琳はもちろん、光琳の弟である尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一も当然ながら登場です。

大琳派展 in 東京国立博物館

2008年は尾形光琳の生誕250年と節目の開催です。国内の重要文化財はもちろん、海外からの里帰り品も数点展示されます。一ヶ月半という短さですから見逃さないようにしましょう。

大琳派展と燕子花図屏風

本展覧会の注目は、なんといっても光琳の傑作「燕子花図屏風」です。所蔵先である根津美術館は全面リニューアルで閉館中のため、長期間見ることができず残念な思いだったのですが、ここへきて鑑賞できる機会が設けられました。

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門外不出だったのです。毎年5月ごろ、東京の表参道へ行って根津美術館に行かない観られない名品でした。それが上野の博物館で鑑賞できることになったのです。5千円札の裏側のデザインにも採用され、教科書にも載っているこの不朽の名品。ぜひ本物を堪能して下さい。素晴らしい作品です。展示期間は10月7日〜19日です。

琳派という名称や関係

琳派は尾形光琳の琳という文字から取っています。美術史上は俵屋宗達から流れが始まっているのですが、2番目の光琳の文字から拝借しています。光琳は明治からすでに有名人でしたが、宗達の評価はずっとその後で最近なのです。ただ「派」という文字からして、なにか集団的、派閥的なイメージがありますが、狩野派のような血がつながっていたり、師弟関係な間柄というわけではありません。学術上な流れをいっしょにしただけなのです。たしかに宗達が光琳の先輩のような立場ではあるのですが、直接的な師弟関係ではありません。宗達は1643年頃に亡くなったといわれていて(没年は不明です)、光琳は1658に生まれました。そうすると二人は一度も会ったことがない、ということになります。光琳と抱一も師弟関係はありません。これも同じように抱一が生まれた時は光琳は亡くなっているのです。ただ抱一と其一、池田孤邨は師弟関係なのです。このように直接的な関係はないのです。

琳派の特徴

まずあげられるのは「たらしこみ」という技法でしょう。薄い墨に形を描いて、それが乾かないうちに、今度は濃い墨で描いて(たらしこんで)にじみの効果を出すのです。濃い墨だけでなく、他の色もたらしこんだりします。宗達が編み出したものです。今では普通に思えますが、当時の日本絵画の伝統からいったら、前例のない技法でしたから、たぶん当時としてはおそらく邪道なものだっただろうと想像します。イノベーションだったかもしれません。

大琳派展 概要

開催期間:2008年10月7日(火)〜2008年11月16日(日)
一ヶ月半で短いです。見逃さないように。

場所:東京国立博物館・平成館

開館時間:通常は9:30〜17:00 金曜は9:30〜20:00 土日祝は9:30〜18:00
入館は閉館30分前まで

休館日:月曜日 ただし祝日は開館